10月29日で東京大学の職域ワクチンは終了しました。

厚生労働省やメーカーなどから使用停止の連絡があったワクチンや報道などで使用停止となる見込みのあるワクチンは情報を把握し次第、東京大学の接種会場では使用停止とする方針です。

異物に関する情報収集は継続しています。東京大学で接種を受けた皆様の安全・健康第一に引き続き対応していきます。

8月26日に一部ワクチンに異物が混入していたという報道がありました。東大の接種会場でも使用していたワクチンですが、その後の1ヶ月の間にこのことに関連すると思われる特別な副反応が発生したという報告は東大で接種を受けた方からは頂いていません。

なお、これまでにもお知らせしていますように、東大の接種会場で使用したLot番号3004667のワクチンについては使用前の点検において異物の混入は認めませんでした。

「新型コロナワクチン（異物混入の報告はないものの回収対象としたロット）接種後の死亡事例（３例目）の報告について」｜厚生労働省

使用見合わせワクチンの接種後になくなった方の報告がありました。計3名でいずれも東京大学で使用されたロットとは異なるものです。

ワクチンや、一部で混入が確認されていた異物との関係は明らかになっていません。

「新型コロナウイルスワクチンの一部ロットにおける異物混入に係る調査結果について」｜厚生労働省

• 混入した異物は、製造機器の破片（ステンレス）であること。
• ステンレスは、心臓の人工弁や金属製のステープルなどの医療機器に使用されて おり、極めて小さな粒子状の金属が仮に筋肉内に注入された場合でも医療上のリスクが増大する可能性は低い。

モデルナ社および武田薬品による共同ステートメント

現在保管中の使用停止となったワクチンはメーカーにより回収され、東大でのワクチン接種には使用されません。

東京大学の接種会場では引き続き接種のプロセス全体の安全に細心の注意を払いながらワクチン接種を継続していきます。

東京大学のホームページにお知らせが出ました。これまでの情報を整理して発信しているものです。

「モデルナ社製新型コロナウイルスワクチンの異物混入に関する本学の対応について」

新型コロナワクチンの一部ロットの使用見合わせについて｜厚生労働省　（更新）

武田薬品工業株式会社の情報提供のホームページ「COVID-19ワクチンに関する当社からのお知らせ」

新型コロナワクチン（異物混入の報告はないものの使用を見合わせたロット）接種後の死亡事例の報告について｜厚生労働省

以下一部引用（下線部は補足）：
Lot 3004667（約５万７千本）※異物混入（東大で使用したもの、東大の接種会場の接種前の個別点検での異物発見なし）
Lot 3004734（約５万２千本）※異物混入の報告はないが、２例の死亡事例の報告あり。
Lot 3004956（約５万４千本）※異物混入の報告はない

COVID-19ワクチンモデルナ筋注の使用見合わせ対象ロットの接種者に関する 厚生労働省の発表内容について｜武田薬品工業株式会社

使用停止となったワクチンを撤去し、使用するワクチンを使用停止となっていないワクチンに入れ替えて予定通りワクチン接種開始。

接種会場内に今回の報道内容（異物混入が確認されたワクチンがあったこと）と当日の東大接種会場で使用するワクチンのロットが該当しないことを掲出。

ワクチンメーカーから東大ワクチン接種担当者への連絡。（上記事実関係を中心に。）

新型コロナウイルスワクチンの一部ロットの使用見合わせについて （販売名：COVID-19 ワクチンモデルナ筋注）｜厚生労働省

COVID-19ワクチンモデルナ筋注の一部製品の使用見合わせのお知らせ｜武田薬品工業株式会社

既に取られている予約数とワクチンの在庫、今後の納入見通しについて再検討するためすべての予約受付を停止→8/27 14:30頃再開しました。使用できなくなったワクチンを見込んで予約を受け付けていたため一時的に予約数がオーバーしている状態。

9月3日分までの予約については薬剤の見通しがあるため予約の通りに接種継続。今後、ワクチン納入見通しがたち次第予約再開の方針。

モデルナのワクチンの一部に異物混入の報道

接種会場で使用済み、使用予定ワクチンのロット番号確認と使用停止と報道のあったロット番号のワクチンの撤去

• Lot 3004667
  8月18日に接種を受けた一部の方、8月19日から25日に接種を受けたすべての方に使用されました。
• Lot 3004734（東大接種会場への納入なし）
• Lot 3004956（東大接種会場への納入なし）