便潜血

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<便潜血について>

便潜血検査とは

下部消化管(小腸・大腸など)のどこかから出血すると、便の中に血液が混入します。出血が多ければ、肉眼的に見ても血便(赤色便のほか暗黒色便やタール便)とわかりますが、出血が少量の場合は、肉眼的にはわからないことが多いです。
便潜血検査とは、便の中に血液が混じっているかどうか【下部消化管(主に大腸)出血の有無】を調べる検査です。

便潜血検査で陽性となる病気は?

下部消化管の潰瘍、ポリープ、がん、炎症性腸炎、痔などがあります。

便潜血検査が陽性の場合

大腸に何らかの病気がある可能性がありますので、なるべく早く医療機関を受診し、精密検査を受けてください。精密検査は、基本的には大腸内視鏡を行います。
病変から常に出血しているとは限りませんので、精密検査の代わりに便潜血検査を再度行うことは意味がありません。きちんと精密検査を受けることが必要です。

参考サイト

がん検診について (リンク先:国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターHPより 2017/02/27時点)

こんな時はどうする?・・・

痔があって、そこから出血している。だから「便潜血陽性」の結果は痔のせいなので、精密検査は受けなくてもよいのでは・・・
→確かに痔からの出血で「便潜血陽性」となります。しかし他の病気が存在していることを否定できるわけではありません。肛門と大腸を併せて見る必要があるので、きちんと精密検査を受けることが必要です。

便潜血検査で結果が陽性だった。今は仕事も忙しいし、来年も陽性だったら精密検査を受けようと思う。
→ 便潜血が陽性となる原因には、様々な病気が考えられます。放置したことで悪化する可能性もありますので、精密検査を受けるべきです。