尿検査

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尿検査

1.検査の概要

・尿は、腎臓で血液から不要な物質を濾過して作られます。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に集められ、ある程度の量がたまると、尿道を通じて排泄されます。通常は、不要な成分と水分が尿を通じて体外に排泄されますが、様々な原因で、それ以外のものが尿中に排出されます。
・健康診断の尿検査では、「赤血球」「タンパク」「糖」の3項目について、基準値以上の量が排出されていないかどうかを検査しています。

2.異常所見について(判定基準B1、B2)

・尿潜血が見られた場合

尿が作られ、排泄されるまでの経路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)のどこかに傷や炎症などがある場合、赤血球がみられることがあります。たとえば、膀胱炎や尿管結石などがあげられます。しかし、女性の場合、生理の前後や排卵時にみられる場合もあります。

・尿タンパクが見られた場合

タンパクは体に必要な物なので、基本的には濾過されず体内に残ります。激しい運動などで微量に排出されることがありますが、濾過の際に濾しとる編み目に問題がある場合等にもみられることがあります。

・尿糖が見られた場合

血液中の糖は、腎臓で濾過される際に、身体に再吸収されますが、吸収しきれずに尿に糖が排泄されることがあります。血糖値が高いことを反映している場合がありますので、血液検査と組み合わせて調べる必要があります。糖代謝に関する説明もご覧下さい。

3.尿検査結果が「要精密検査」の場合(判定基準C1)

尿検査は体への侵襲が少なく簡便である反面、過労や過度の運動など、体調の影響を受けやすい検査でもあります。「要精密検査」と判定された場合は、自己判断せずに内科や泌尿器科を受診し、病気が隠れていないか調べることをおすすめします。