視力

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<視力検査>

1.検査の概要

・視力検査には、眼鏡などをつけずに測定する「裸眼視力」と眼鏡や検眼レンズなどをつけて、屈折異常(近視や遠視、乱視など)を矯正してから測定する「矯正視力」があります。
・検査方法は、5m離れたところから視力検査表を見て、「C」マーク(ランドルト環)の環の切れ目が見えるかどうか調べます。保健センターの視力計は、器械を覗いた状態で5m離れたところから見ている設定となっています。

2.正常値と異常値について

・視力の基準値は各検査機関において多少の差異がありますが、車を運転するためには矯正視力で両目0.7以上、片目で0.3以上、片眼が0.3未満の場合は他眼の視力が0.7以上で視野が左右150度以上ある必要があります。
・視力の低下が見られたら、近視や遠視、乱視などの「屈折異常」によることがほとんどです。しかし、中には白内障や緑内障、ぶどう膜炎、硝子体混濁、糖尿病性網膜症、網膜剥離など、他の病気が潜んでいることもありますので、急激な視力低下が見られた場合は眼科で相談しましょう。

3.その他(加齢に伴う眼科疾患)

・老眼:年をとるにしたがって近くの物が見えにくくなることをいいます。年齢とともに水晶体が硬くなり、ピントを合わせにくくなることが原因です。
・白内障:加齢により水晶体が白濁することによって起こります。
・緑内障:眼球の中にある水(房水)の産生と排出がアンバランスになることによって眼圧が上昇し、周りの神経を圧迫することによって起きます。日本人には正常眼圧の緑内障が多いといわれています。
・加齢黄斑変性:網膜の中心部の黄斑という部分が傷んできて、物が見えにくくなってきます。遺伝的要因と生活習慣が影響します。
・これらの疾患は、視力検査だけではわかりません。気になる症状がある場合は、眼科で詳しい検査をすることをお勧めします。
・各地区保健センターには眼科がありません。視力検査結果についてのご相談は内科でも承りますが、眼科での相談をご希望の場合は、近隣の眼科のご案内ができますので、お申し出ください。