診察

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1.検査の概要

・医師診察では、内科医師が問診をして自覚症状の有無を、聴診、触診で他覚症状の有無を確認します。

・聴診は主に肺と心臓の音を聞き、呼吸音に異常がないか、心雑音や心音の不整がないかをチェックします。

 触診では頚部、鎖骨上窩のリンパ節や甲状腺に腫れがないか、浮腫がないかを確認します。

2.診察所見の見方

・問診・聴診・触診上、特に問題なる所見がなければ「所見なし」となります。

・何らかの所見があっても、軽度で様子を見てもよい場合は「事後措置不要」となり、主治医がいる場合は「治療中」となります。

・「事後措置不要」の場合は、次回も必ず健診を受け、経過を見ていきましょう。

・「治療中」の場合は、主治医に今回の健康診断結果を報告しましょう。

・事後措置不要の場合でも所見に関する症状が強くなる場合や、心配なことがある場合は、病院を受診して詳しく調べることをお勧めします。

・何らかの所見があり、さらに詳しい検査が必要な場合は「要精密検査」となります。

・「要精密検査」の場合は、保健センター内科または近隣の病院などを受診するようにしましょう。

3.その他(よくある所見)

心雑音

心雑音の多くは、血液が弁を通る時に生じます。健康な人では心雑音は聴こえないのが普通ですが、『無害性雑音』といって健康な人でも聴かれる心雑音があります。

心音不整

心臓の拍動する音やリズムが一定でないことです。

肺野ラ音

呼吸運動に伴って、肺や気道から発生する呼吸音の異常です。気管支の狭窄、喘息、肺内に液体があるときや炎症などで聴かれることがあります。

頚部・鎖骨上窩リンパ節腫大

リンパ節は微生物などの感染から生体を防御するために腫れることがありますが、腫瘍によって腫れてくることもあります。「要精査」となった場合は鑑別する必要があります。

甲状腺腫大

甲状腺の腫れのことですが、全体的に腫れる場合としこりができる場合があり、それぞれで原因が異なります。また、外見上腫れて見えるだけということもありますので「要精査」となった場合は鑑別が必要です。

皮疹

皮膚の湿疹のことです。

浮腫

むくみのことです。炎症性、心疾患、肺疾患、腎臓疾患など病気によるものや、生理的なものなど、さまざまな原因で起こることがあります。