糖代謝検査

[このページの内容は2022年9月以前の内容です。現行の内容はこちらから確認してください。]

<糖代謝検査とは>

糖尿病を診断するための検査です。

糖尿病とは、慢性的に血糖値が高い状態が続く病気です。高血糖が持続すると全身の血管壁が傷つけられ、さまざまな合併症が引き起こされます。代表的な合併症として、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害があり、そのほか動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞なども関係します。

糖尿病は、食べ過ぎや運動不足といった生活習慣が大きく関係する、生活習慣病の1つです。

また、腎臓や肝臓、内分泌系(ホルモン)の異常によっても検査値が高い値になることもあります。

教職員定期健康診断では、血糖HbA1c尿糖を測定しています。

血糖

血液内のブドウ糖の濃度です。
食前・食後で変動します。

基準範囲
(単位 mg/dl)
医療機関受診が必要
C1
70~109 69以下 or 110以上

東京大学保健・健康推進本部は基準範囲を上記としています

HbA1c

血液中のブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。
過去1〜2ヶ月の血糖の平均値を示します。

基準範囲
(単位 %)
基準値は外れているが問題なし 要保健師面談 医療機関受診が必要
A2 B2 C1
4.6〜6.2 4.5以下 6.3〜6.4 6.5以上

東京大学保健・健康推進本部は基準範囲を上記としています

尿糖

血液中の糖は、腎臓で血液から濾過される過程で水分とともに体に再吸収されますが、血糖が異常に増加して限界(腎臓の閾値)を超えると、尿糖が検出されます。一般的に、血糖値が160〜180mg/dlを超えると尿に糖がでてくると言われています。

食直後に検出されることもあります。

基準範囲 要保健師面談 医療機関受診が必要
B1 C1
-(陰性) ±(擬陽性) +(陽性)以上

擬陽性(±)や陽性(+)…糖尿病の疑いがあります

参考

厚生労働省e-ヘルスネット「糖尿病」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-002.html

スマート・ライフ・プロジェクト 事務局(厚生労働省 健康局)「生活習慣病を知ろう!」

http://www.smartlife.go.jp/disease/