【コラム】ワクチンあれこれ ー 何回打つの? ー

2021-09-08 更新

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新型コロナウイルスワクチンに世間の関心が集まっています。ご存じのようにワクチンは18世紀末のジェンナーの種痘にはじまり様々な疾患の感染予防や重症化抑制に使われてきています。

最近話題になっている新型コロナウイルスワクチンの3回目接種については、海外ではそのような動きが進んでいます。日本でも検討段階とは言え、いずれ、少なくとも感染や重症化のハイリスクの集団を対象に追加接種(booster)が開始されるかもしれません。

ところで、こうした接種方法(繰り返し接種すること)は必ずしも珍しいことではありません。以下にその例を挙げます(日本の使用法だけ限定していないので実際にワクチンを受ける必要があるかや接種方法、回数、間隔はは医師と相談して下さい。)

  • 麻しん、風疹: 4週間(以上)間隔をあけて2回
  • 日本脳炎: 最初に1~4週間間隔で2回、1年後にもう1回。以後5年毎に1回。
  • 破傷風: 破傷風トキソイドを3回(1回目と2回目は4週間あけて、3回目は半年後。)以後10年毎に1回。
  • B型肝炎: 3回(1回目と2回目は4週間あけて、3回目は約半年後。)
  • インフルエンザ: 毎シーズン。ただし、シーズンごとに予測流行株あわせて調製されるため毎回同じワクチンを受けているとは限らない。

新型コロナウイルスワクチンについて3回目の接種が推奨されるようになったとして、それが最後の接種なのかさらに追加が必要になるのか。今後開発されるワクチンや、ウイルス変異などにも左右されそうです。


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