HPVワクチンのキャッチアップ接種について

2023-10-11 更新

  • 健康情報

現在HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは定期接種として、小学校6年~高校1年相当の女性を対象に実施されています。対象の方には住民票のある自治体から接種の案内が送られてきます。しかしながら、平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性の中には接種の案内がなく、HPVワクチンを受けていない方が相当数いるとみられています。これらの方を対象に、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、「キャッチアップ接種」と呼ばれる、HPVワクチンを公費で接種できるようにする制度があります。ワクチン接種は原則住民票のある自治体内の医療機関になります。

HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっているとされていて、発がんと関係が強いとされるいくつかのタイプのHPVについてはワクチンで感染を予防し、ひいては、子宮頸がん等に罹患する可能性を下げることが出来ると考えられています。なお、一定の年齢以上の方はワクチン接種の有無によらず子宮がん検診は受けることが勧められています。

本学、学生・教職員のみなさんの中には、現行の定期接種の対象年齢ではなくても、キャッチアップ接種の対象となっている方がいらっしゃる可能性があります。ご自身の母子健康手帳等のワクチン接種歴を確認したり、自治体ホームページを確認するなどして、接種を受けることを検討してください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~|厚生労働省

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~|厚生労働省

※HPVは男性にも感染します。男性も小児期にワクチンを受けることになっている国もあります。上述の疾患の他、中咽頭がんや、陰茎がんとの関連も指摘されいます。国内でも男性にも接種できるHPVワクチンが承認されていて、一部自治体では男性の接種を助成する制度もあります。

キャッチアップ接種対象になりそうな東大構成員の方へ HPVワクチンアンケートご協力のお願い(UTokyoアカウントが必要です)


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