コロナ前後での東京大学学生の健康診断結果の解析と検討

2019年末からはじまった新型コロナウイルス感染症は、世の中に大きな影響を与えました。コロナ禍による社会活動の制限のために、学生生活も大きく変わり、学生の皆さんも、オンラインでの授業、さまざまな行動制限や自粛生活といった以前では想像しなかった生活様式の変更を余儀なくされました。このような社会活動の制限により、運動量の低下、食生活の変化、ストレスなどが、健康に与える影響は深刻だと考えられます。

この研究では、コロナ禍以前とそれ以降の健康診断結果を経時的に観察することによって、コロナ禍が与えた本学の学生の健康状態への影響を解析すること、また さらにそこからえられた学生の健康問題に広く焦点をあてて、健康の増進をはかることを目的とします。この取り組みが、すぐに皆さんに直接の利益をもたらすことは少ないかもしれません。しかしながら、若年者の健康について問題提起をすることは、人生のより早い段階での健康問題に着目し、その後の人生を健康に過ごすための一助となり、重要な課題と考えます。本研究では、健康診断の結果から得られたデータを集計して、解析や検討を行いますので、皆さんに新たに追加の検査等、ご負担はありません。この研究に関して、開示すべき利益相反はありません。

 本研究は東京大学倫理委員会の承認を得て実施され、個人情報の保護を遵守します。健康診断で得られたデータは、匿名化し、個人が特定できない形で集計や解析を行います。研究結果は、学会や論文誌等で発表する場合がありますが、データの解析結果から個人を特定することはできず、プライバシーは完全に保護されます。この研究に関し、ご質問やご不明な点がある場合、同意しがたい事項がある場合などは、その旨を保健・健康推進本部までお申し出ください。お申し出のない場合は、同意していただいたものとして取り扱わせていただきます。研究にご協力いただけない場合も、不利益につながることはありません。皆様のご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願いします。

 問合せ等連絡先:東京大学保健・健康推進本部(電話 03-5841-2579) 助教 立石 晶子