東京大学女性学生の月経関連症状と学生健診データについての検討

当センターでは202310月から女性診療科の診療を開始しました。様々なご相談での受診がありますが、その中でも多いのは月経関連の相談です。月経困難症、月経前症候群、月経不順、無月経、過多月経など、月経関連の悩みを抱える方は多いと思われますが、受診をせずに我慢をしていたり、問題意識を持たずに過ごしていることも多い現状があります。そこで、健康診断の問診で月経関連症状ありと回答した学生の健康診断結果やその後の受診状況の調査、および女性診療科で診療体制改善のためにお願いした実施したアンケートの回答を解析することで、学生に対してどのようにヘルスケアに関する情報を提供すれば必要な受診に結び付けることができるかを考察することを目的として本研究を行います。

本研究は健康診断および一般診療の業務を通じて得られたデータを利用しますので、本研究によって利用者の皆様に追加の負担が発生することはありません。 またアンケートについても、女性診療科受診者に対して診療体制改善のために行なっているアンケートの結果を一部利用するため、こちらも新たな負担が発生することはありません。

本研究は東京大学倫理委員会の承認を得て実施され、個人情報の保護を遵守します。健康診断、一般診療、アンケートで得られたデータは、匿名化し、個人が特定できない形で集計や解析を行います。研究結果は、学会や論文誌等で発表する場合がありますが、データの解析結果から個人を特定することはできず、プライバシーは完全に保護されます。

この研究に関し、ご質問やご不明な点がある場合、同意しがたい事項がある場合などは、その旨を保健・健康推進本部までお申し出ください。お申し出のない場合は、同意していただいたものとして取り扱わせていただきます。研究にご協力いただけない場合も、不利益につながることはありません。

皆様のご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願いします。

 

担当者:東京大学保健・健康推進本部 特任助教 中西恵美
電話:03-5841-2573