大学生の発達障害における自殺関連行動(簡易的な心理的剖検)

<この研究は終了しました。ご協力ありがとうございました。>

研究課題:「大学生の発達障害における自殺関連行動(簡易的な心理的剖検)」

 

研究責任者:渡辺慶一郎(東京大学学生相談ネットワーク本部)

研究従事者:大島亜希子(東京大学 学生相談ネットワーク本部)

共同研究者(2017年5月16日現在では参加予定:五十音順)

岡本百合(広島大学保健管理センター),金子 稔(信州大学総合健康安全センター)

佐藤 武(佐賀大学保健管理センター),田中生雅(愛知教育大学健康支援センター)

苗村育郎(秋田大学),布施泰子(茨城大学保健管理センター)

丸田伯子(一橋大学保健センター),水田一郎(大阪大学キャンパスライフ健康支援センター)

 

本研究の目的:

 本邦では,大学生年代を含む15〜20代の死亡原因の第1位は依然として自殺となっており,特に20代は死亡原因の約半分を占めていることが示されています.そして,この年代のうち大学生の自殺数が減少していないことが問題となっています.一方で,発達障害の性質がある方の自殺関連行動(重篤な希死念慮や自殺企図など)は比較的高いことが先行研究から明らかにされつつあります.私たちは大学生で発達障害の傾向や診断がある方の調査を行い,これを通して自殺対策を一層充実させることを目指しています.

 

研究の方法:

 各大学の個人情報取り扱い規則を遵守して実施します.過去5年間の相談記録や診療録から,自殺関連行動があった方の性質を精神病理学的な視点から調査します.調査に際しては個々の事例は匿名化し,かつ個人が特定され得る情報を削除して取り扱います(大学名も匿名とします).また,関係のある教職員や家族への新たな情報収集は行いません.

 

研究の期間:2017年6月から2020年3月末まで

 

個人情報の取り扱い:

 個人情報の保護,プライバシーの尊重に努力し最大限の注意を払います.得られたデータは個人が識別され得る情報を取り除き,どなたのものか分からないよう匿名化した上で解析します.その結果に意義があれば,学会や論文誌等で発表する予定です.

 匿名化された資料等は,約5年間保存させて頂きます.また,新たな研究を行う際の貴重な資源として活用する場合は,改めて各大学の倫理審査委員会の承認を求めます.

 

研究参加への同意と利益・不利益:

 この研究にご協力頂けない場合は,下記連絡先までどうぞお申し出下さい.その場合も皆様の不利益に繋がることは一切ありません.ただし,匿名化され個人が特定されない形に加工された資料や,解析結果として既に公開されたデータは破棄することが出来ませんのでご理解下さい

 この研究が,皆様に即座に有益な情報をもたらす可能性は,現在のところ低いと考えられます.しかし,この研究の成果は,今後の学生支援の発展に寄与するための重要な基礎的成果となることが期待されています.

 

その他:

この研究は,東京大学倫理審査専門委員会の承認を受けて実施するものです.ご意見,ご質問などがございましたら,下記までお寄せください.

 

お問い合わせ先:

渡辺慶一郎(東京大学学生相談ネットワーク本部)

〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1

Tel: 03-5841-1946  E-mail: wwatanabe-tky(アットマーク)umin.ac.jp