BMI

Body mass index (BMI) = 体重(kg) ÷ [身長(m) × 身長(m)]で、算出される肥満度を表す指標です。BMIが22の成人が一番長生きだとするデータがあり、標準体重はBMIが22になる体重、としています。絶対値だけではなく変化も重要で、急にBMIが大きくなったり小さくなったりした場合にも注意が必要です。 

例)身長が175cmなら、1.75 x 1.75 x 22 = 67.375 kgが標準体重となります。

基準値:18.5‐24.9 (kg/m2)

BMIが異常値だった方へ

BMIが25以上の方

BMI25以上は、肥満と判定されます。食生活の欧米化や運動不足から、肥満の人が増えています。肥満は、生活習慣病のもとになりやすいと言われています。特に内蔵脂肪の過剰な蓄積に伴う内蔵脂肪肥満型は、同じBMIでも糖尿病、高血圧、脂質異常症などを発症する確率が高くなるため、注意が必要です。健康で元気な生活をおくるために、食生活の見直しや継続的な運動を心がけましょう。

BMIが18.4未満の方

意図しない体重減少が続いているようなら内科で相談してください。保健センター内科も受診可能です。

<やせすぎに注意を>過度な食事制限による体重減少、著しいやせ、は健康を害します。適切な食事と運動で適切な体重を維持するように心がけてください。 <若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題> 若い女性で「やせ」が多いことは厚生労働省が毎年全国レベルで実施している国民健康・栄養調査で示されています。 女性の「やせ」が増えている背景には、食生活や生活スタイルの多様化・各種メディアに露出しているタレントがやせているため 「やせているほうがいい」という価値観の普及・氾濫した様々なダイエット法など種々の因子が影響を及ぼしていると考えられています。 そして誤ったダイエットなどによる偏った食生活は、鉄欠乏など潜在的な栄養不良のリスクを高めます。 さらに「やせ願望」が深刻化すると、「神経性食欲不振症(拒食症)」や「過食症」を招く恐れがあります。 摂食障害の要因には、強い「やせ願望」以外にも不安やストレスなど精神的な要因もあります。まずは適切な体重を理解し、誤った「やせ願望」を持たないようにしましょう。 最近の研究では、若い女性や妊婦の低栄養が、その子どもの将来の生活習慣病(高血圧・糖尿病など)のリスクを高めるとの見方があります。 妊娠中のみならず妊娠する前からの適切な食生活の確保が、将来の日本の子どもたちの健康にとって大切であることを理解し、 適正体重の維持とバランスのとれた食生活の確立を目指しましょう。

健診を受けた皆様へ

*食事バランスガイドで食生活をチェックしてみましょう

* 「食事バランスガイド」は、望ましい食生活についてのメッセージを示した「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるものとして、 1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安を分かりやすくイラストで示したものです

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/eiyou-syokuji9.pdf

*適切な体重管理で健康作りを行いましょう

* ダイエットや体重コントロールというと、極端に食事量を減らすことを考える方も少なくないと思いますが、食事のみよりも運動を併用するほうがより効果的です。 食事内容を見直す上では「ご飯やパンなどの主食を減らしておかずを中心に食べる」「ダイエット食品を利用する」などの偏った食生活ではなく 主食・副菜・主菜のバランスを考え、調理法や菓子・アルコールなどのとり方を見直してみましょう。 そしてすぐの効果は期待せず、また途中であきらめずに半年や1年かけて現在の体重を5〜10%減らすことを目標にするとよいでしょう。

※参考

厚生労働省e-ヘルスネット「肥満と健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html

スマート・ライフ・プロジェクト 事務局(厚生労働省 健康局)「生活習慣病を知ろう!」
http://www.smartlife.go.jp/disease/