尿酸

尿酸とは、血中にある血清尿酸のことをいいます。尿酸は新陳代謝の結果生じる老廃物で、最後は尿とともに体外に排出されます。 いろいろな要因で体内に増えすぎることがあり、7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」と診断されます。

尿酸が増える原因は

・尿酸が体内で多く産生される(アルコール、食事、肥満、先天性代謝異常や疾患)
・尿酸の排泄が悪い(体質、脱水、アルコール、食事、肥満)などが考えられています。

高尿酸の状態を放っておくと、痛風、腎障害、尿路結石、動脈硬化の原因となります。 また、生活習慣病の高血圧・肥満・糖尿病・脂質異常症を併せ持つことが多く、これらが一層進んでしまうことがあります。

 

検査会社基準範囲
(mg/dL)

健康診断判定基準

異常なし

軽度異常

要再検査・生活改善

要精密検査・治療

A

B

C

D

2.1~7.0

2.1~7.0

7.1~7.9

2.0以下、8.0~8.9

9.0 以上

 

■尿酸値が高い方

尿酸値が7.1〜8.9 mg/dL(判定基準B、C) の方で、主治医のいない方は、各地区保健センターで相談も可能です。また 必要に応じて、保健指導を受けることもできます。

尿酸値が9.0 mg/dL以上 (判定基準 D) の方は、検査結果を持って、主治医もしくは医療機関への受診をおすすめします。受診結果については、保健センターにご一報下さい。

■尿酸値が極端に低い方

腎性低尿酸血症(腎臓からの尿酸の排泄が多すぎる状態)の場合がほとんどです。運動後急性腎障害や尿路結石症のリスクがあるとされています。水分をよくとり脱水とならないように注意して下さい。

参考

厚生労働省e-ヘルスネット「高尿酸血症」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html